それでも飲まずにいられない
●開高健

●1984年/講談社/A5版ハードカバー

人間が賢くなれるのは昨日にたいしてだけで、今日と明日にたいしては、永遠に無知である、馬鹿である、と言われるのは真実なのです。しかも、二日酔の場合は、何べんくりかえしても飽きない、というしつこさがあるので閉口させられますね。女によって翌日の酔いの度合いが違うのと同じように、酒の種類によって二日酔いも違う。…私の考えるところでは、こんな女がいたら、さぞや迷うだろうなあ、と思いたくなるような酒がいい酒です。つまり、女と酒は同じで、試してみて、悪酔いしてみなければわからない、ということであるらしいのです。(本分より)
●サントリー宣伝部の黄金期の一翼を担った開高健さんによる、お酒のお話アレコレです。


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